山菜や竹の利用に注目しました
竹のパンフレットを作りました。 
秋田 白神の山菜 秋田 白神の山菜
 
山菜のパンフレットを作りました。
秋田 白神の山菜
雪がとけはじめる頃、藤里の周囲の気温は温暖になっています。冷たい雪の下から突然、春の暖かな陽気にさらされた山菜は豊富な雪解け水にも助けられ、急成長します。そのため柔らかくて大きな山菜が育つのです。藤里の人たちは、雪解けが始まる頃から、ふきのとう、たらの芽、やまうどなど山菜を探しに山に入ります。「たらの芽は必ず芽を一つ以上残しておく」というような、採り過ぎないルールを町の人たちは皆知っていて、守ります。そうすれば、また次の年に山は恵をくれることを、皆が理解しているからです。町の人たちが適度に山に入り、おすそ分けをいただくことで、笹がはびこったり、山が荒れることを防ぎます。適当に山と付き合うことで、山も人も元気になれるのです。「雪が少ないと、山菜も少ない」というように、自然と山の関係を肌で感じながらの暮らしが、藤里の人たちの暮らしです。
山菜はこんなところにあります
ふきのとう   山うど
ふきのとう
早春、まず芽を出すふきのとう、藤里では「ばっけ」と言います。あたりの良い斜面に顔を出します。
  山うど
日当たりの良い場所に生えます。ちょっと棘があるので、採るときには気をつけましょう。
しどけ   缶詰
しどけ
独特のほろ苦さと香りから山菜の女王と言われています。
林の中や湿った日陰になった場所を好み、その葉の形からモミジガサという別名もあります。
  たくさん採れたときは缶詰にして保存します。
世界遺産、白神山地。その魅力の第一はもちろん自然です。春夏秋冬四季折々のブナ林の美しさには、圧倒されます。
そんな自然が育んだ白神のもう一つの魅力が、山菜です。
春から秋にかけて山が育む山菜を、秋田県藤里町の人たちは「山からお裾分けしてもらう」と大切にしてきました。「山菜は手がかかるけど、それだけのことはある」と、町の人たちは山菜が一斉に出てくる雪解けを楽しみにしています。手をかけて美味しいものに変身する山菜。山と人との関わりの中で生み出された、地元の産物であり、文化でもあります。

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